日本の伝統文化に触れた日

日本の伝統文化に触れた日

ある日、初めて能楽を見る機会をいただきました。能を見た、と言ってもちゃんとした能楽堂ではなく、数年お世話になったことがあるホールで。能楽は日本の伝統文化ではありますが、なかなか馴染みがなかったものですから、開演までずっとソワソワしていました。
学生時代、古典好きの姉から有名な能楽の本を薦められたことがありました。名前を聞いただけでも難しそうだなと少々敬遠しましたが、その内容は能楽に沿った芸術論であると同時に人生訓としても読める深い名著で、酷く感動した覚えがあります。現代語訳と併せて読むとより理解度も上がり、いつか実際に見てみたいと思いました。
そしてやっと、能舞台に似せたホールでの鑑賞でも、念願が叶ったのです!『脇正面』の客席に座って、ピンと張り詰めた緊張感、呼吸、佇まい、所作、空気を直に感じることが出来ましたし、良い刺激も受けました。和楽器もすごい迫力です。ただ一つ言うならば、言葉が難しい……。学生時代の古典の知識がとことん怪しい中、意味がわかる部分が少なく、恥ずかしながら内容としてはさっぱり……。せっかくの機会を台無しにしてしまった自分が情けない!もっと勉強してからまた挑戦したいと思います!

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