大正時代の日記から知る女性のこと

大正時代の日記から知る女性のこと

大正時代にある女性が書いた日記を読みました。それはささやかな暮らしの何気ない会話と日常を綴ったものでした。芸術を仕事とする女性とその家族が住む家でお手伝いさんをする方が書いた短い日記の中には「生きること」「愛すること」「母親になること」が凝縮されていたのでした。また文中に記された「弱い女性」という言葉がとても胸に残りました。人の強さと弱さを分かっているように思っていましたが、私はまだまだ生まれたてのヒヨコのごとく、学ぶべきことがたくさんあると感じたのでした。子育てや家庭のことで眠れない夜を過ごしていたこともあり、その言葉を発した女性は疲れていたのかもしれません。睡眠不足はイライラを誘発させ、落ち込みがちになるものです。そんな時私も自分の弱い部分や嫌なところが目についてしまい、自己嫌悪に陥ることも少なからず経験してきました。
しかしながらこの日記には、「ただ疲れているから」という理由で見過ごしてしまうようなことを深い言葉で書き留められているところにとても親近感が湧いたのでした。そして時代は変わっても生きる上での悩みや葛藤は変わらずに有り続けると感じました。社会情勢や時代背景により暮らしは変わってゆくものですが、根本的な人の心は今も昔も共通しているのかもしれません。こうしたことを改めて知る事ができたことは、とても貴重だと思っております。

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