強制的新ジャンル開拓法

強制的新ジャンル開拓法

先日、新ジャンル開拓のため、友人と本の交換をしました。一押し……というわけではなく「これは相手が知らないだろう」という作品を選んでのことです。私のところにやってきたのは、怪奇やホラー、サスペンスなど。友人のもとへいったのは、ファンタジーや歴史もの。お互いに読まず嫌いをしていたものですね。「うわ、きてしまった……」と思ったのですが、実はこの企画、事前にルールを決めていたのです。それは「一月後に、本の感想を言いあう」というもの。要は、読まなければいけない状況を、自分達で作り出したのですね。
罰則などはありませんが、約束は守らねばなりません。私は渋々、恐ろしい表紙の漫画を手に取りました。友達は「それでもマイルドな方だよ」と言っていましたが……これは、夜にはとても読めないよ、という内容です。でも明るい中で見る分には、結構面白いと思いました。怖いだけではなく、人間の精神の本質について描かれていたからです。喜怒哀楽が、ようはその根幹なのでしょう。
自分で買うにはハードルが高いですが、案外読めるということに気付けたので、今回のトレードは私にとっては、成功だったと思いました。友人はなんて言ってくるかしら。約束の日が楽しみです。

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