マルシェと骨董市から知る暮らしの豊かさ

マルシェと骨董市から知る暮らしの豊かさ

以前マルシェを訪れたことがありました。週末に開催されているようで無農薬の野菜やお米、はちみつ、スイーツなど、生産者のこだわりが詰まった商品を購入できる場です。たまたま近くに行く用事があり立ち寄ったのですが、大きなエコバックがいっぱいになるほど買い物をしてしまいました。ここで購入したものはどれも美味しくて、私の暮らしはささやかな贅沢を感じつつも楽しいものになったと感じています。
また隣で骨董市も開催されており、ここにもまた素敵な商品が置かれていました。レトロなバッグやボタン、お皿やコップにお洋服。年代を感じさせるものも多いのですが、古さよりも質やこだわりを知ることができる品物達がたくさん売られており、それらを眺めるのもまた乙な時間でした。
あれから年月が過ぎた昨晩、パリについて書かれた本を読みました。その本にはフランスのマーケット事情が記されており、あの日訪れたマルシェのことを思い出したものです。フランスでは朝からマルシェが開かれ、とれたての新鮮な食材を気軽に購入することが出来ると書かれており、ここにも生産者のこだわりがあり、自分のお気に入りのお店を決めて通うお客様も多いとのことでした。買い物の時には、お店の人からお薦めの食材や調理方法を聞くことができるそうで、ちょっとしたコミュニケーションの場にもなっているようです。また蚤の市と呼ばれる骨董品を売る市も週末に開かれるそうで、私の友達もパリに行くと立ち寄ると言っていたことを思い出したものです。書籍にもその様子が書かれていて、たくさんの人々で賑わっている写真も掲載されていました。
新しいものばかりを追い求めず古いものを大切に使うこと、新鮮な食材を購入して自らの手で調理すること。こうしたことは分かっていても便利な生活にかまけてしまい、ついつい忘れてしまいがちです。便利さだけに捕らわれずに私らしいこだわりを持った生活をしてゆけたら、感性や価値観がもっと研ぎ澄まされてゆけそうです。それらは心の豊かさに繋がることを書籍や青空市から学びました。

Comments are closed.