メモから再現、過去の味

メモから再現、過去の味

ついこの間、引き出しの中から、たくさんのメモ書きが出てきました。当時作っていた料理のレシピが書かれたものです。中には、今はもう作っていないメニューもあり、懐かしくなった私は、今一度この料理にチャレンジすることにしました。
しかしなにせ、レシピはとうに記憶の彼方です。こうなったらまるで初めて対面するかのように、メモに忠実に作っていくしかありません。ただ書かれたその内容が、けっこうざっくりしているのですよね。材料の分量も記載なし、はっきり言って、勘との戦いという感じです。この時私は初めて、レシピ本のすごさを実感しました。あれは丁寧なものを選べば、一工程ずつ写真が載っていますから、文章では理解が難しいことも、見たままなるようにすれば、そこそこ美味しいものができあがるのです。
さて、その後完成した料理は、まあまずくはないけれど、というレベルのものでした。作り方は覚えていなくても、舌に残る味の記憶は、もうちょっといいものだった気がするのですが。練習というか、慣れというか、とにかく作り直しが必要なようです。今度から、メモをとる時は、将来の自分に向けて手紙でも書くように、丁寧に記録をしておかないといけませんね。

Comments are closed.