妄想はお手軽な娯楽

妄想はお手軽な娯楽

とある作家さんが、小説の書き方について「妄想を広げて書くのが一番」とおっしゃっていました。それならば、世の中のたいていの人は小説家になれるのでは、と思います。だって皆さん、自分の恋の行き先や将来、目の前の大切な人の日常などについて、想いをはせることがあるでしょう。実際私は、よくやります。何事も具体的に考えれば考えるほど、目的や目標が明確になり、そこに向かって行きやすいと思っているからです。
それはある意味、ゴルフにも似ていますよ。ピンがなければ、遠くから、ホールのある場所はわかりません。そうなれば、どんなに上手な人だって、どこにボールをうつべきか、途方に暮れてしまうでしょう。ピンがあるから目標を定められるのです。
だから私は想像が大好きですし、それはあっさりと広がって妄想になり、自身を楽しませるものになります。簡単でありがちなテーマを言えば「もしも宝くじが当たったら」などでしょうか。あれを買おう、これをしようと考えても、結果は取らぬ狸の皮算用……ということは、わかっているのですけれどね。それでも、いろいろ期待を膨らませている時間が楽しいのです。脳の一部をちょっと使って幸せになれるのだから、妄想はお手軽な娯楽とも言えます。

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