Category Archives: 小説のメモ

百鬼夜行シリーズ

百鬼夜行シリーズ

わたしは京極夏彦さんの小説が好きです。中でも特に好きなのは百鬼夜行シリーズ。
京極堂こと中禅寺秋彦(ちゅうぜんじあきひこ)が憑き物落としとしてでてくるやつです。
映画化された「姑獲鳥(うぶめ)の夏」、「魍魎(もうりょう)の匣(はこ)」なんかが有名ですね。
戦後の日本が舞台で、タイトルにつている妖怪に絡んだ話や民俗学的なミステリーがとても興味深いのと、京極堂を始めとしてキャラクターがしっかりとしていて引き込まれます。
わたしは榎木津礼二郎が大好きです。
百鬼夜行シリーズといえば、その小説の分厚さも有名だと思います。
ストーリーも面白いのですが、その分厚い小説を読み終えたあとの達成感というかなんというか……。なんかそれも含めてハマってしまいました。分厚すぎて持つのも疲れるんですけど、なんか自分読んでます!感が味わえます(笑)
姑獲鳥や魍魎が有名ですが、わたしは「鉄鼠(てっそ)の檻(おり)」が好きです。
箱根の山奥にある禅寺でのお話。深々と雪が積もる雪山、禅の修行……読んでるだけで身が引き締まる気分です。
うんちくもいつも通り長いですが、つまらないとは思わず興味深く読めます。
まだ読んだことないよってい人は是非読んでほしい作品です。

リング

リング

この前、ホラー映画の「リング」を観ました。
実は観たことがなく……。
貞子という白い服をきた髪の長い幽霊がテレビから出てくることと、呪いのビデオがあるということくらいしか知識がなくて。
すごく怖いとか、観たら呪われるとか聞いてたからなんとなく観ないでいました。
友人と集まったときに、観たことがないなら見ようとって話になって観ることに。
一人じゃ怖いからちょうどいいかななんて。
結論から言うと、怖かったけど思ったよりは大丈夫だったし、何よりミステリー要素もあって楽しめました。
どうしてこんなビデオが出てきてしまったのか、呪いを解くには映像にヒントがあるからそれを解読しよう、山村貞子とは一体何者なのか……。
ジャパニーズ・ホラーといった感じで、スプラッターとかの派手なホラーではなくじめじめと少しずつ侵食していくような怖さ、よかったです(怖かったけど笑)
ただまだよくわからなかった点もあるので小説版のリングも読んでみようと思います。
大筋はお馴染みたいですが、貞子についての深掘りがあったり、ビデオの内容が違うみたいです。
また主人公の浅川も男性らしいので、どんな違いがあるのか楽しみです。
リングは「リング」「らせん」「ループ」の三部作のようなので、全部読んでみようかなって思っています。

新しい図書館

新しい図書館

実家のそばにある図書館が、同じ地区にある別の図書館と合併して新しい図書館になってました。前まであった図書館はそれにともない閉館。
子供のころよく行ってた図書館だっただけにちょっともの悲しさを感じました。
そこの絵本コーナーが大好きで、たくさんの絵本を読みました。新しくなった図書館もわりと実家のそばにあったので、この前ちょっとのぞいてみることにしたのです。
図書館だけでなく、建物そのものが新しくかなり立派な感じでした。フロアが児童書コーナー、一般コーナー、ビジネスコーナーと3階に分かれていました。
児童書コーナーはかつての図書館の面影はまったくなくなりましたが、きれいで広くて新しく、明るくのびのびとしていました。
すでに子どもたちが何人もいて、楽しそうに読書をしていました。一般コーナーも各所に色々な形の読書スペースがあり、館内での読書も楽しめそうです。
ビジネスコーナーはビジネス書がずらーと並び、会議室のようなものや、カフェスペースのようなものがひろがっていました。
デザインもシックで落ち着いていてとてもスタイリッシュです。以前の昔ながらで温かい図書館も大好きでしたが、新しい図書館も使い勝手もよさそうだし、おしゃれで通いたくなるような感じでした。
また実家に立ち寄ったときにでものぞいてみようかなと思います。

桜にまつわる言葉

桜にまつわる言葉

唐突ですけど、桜ってきれいですよね。日本の国花ですし、日本人なら大半の人が桜が好きだと思います。
もちろんわたしも大好きです。桜並木のベンチで桜を見ながら読書なんていうのも素敵じゃありませんか。
ただ桜って咲いてる時期が短いですよね。桜の季節に限ってやたら雨が多いから、すぐ散ってしまいます。
その儚さもまたいいのかもしれませんが。
そんな桜ですが、小説や物語にも桜を使った美しい言葉が出てきます。見た目が美しいものは、日本語表現でも美しくなるものなんです。ここで素敵だなと思った桜にまつわる言葉を紹介したいと思います。

・桜吹雪
桜の花びらがまるで吹雪のように舞い散る様子を表した言葉
有名でありきたりですが、その情景を想像するととても美しくて好きな言葉です。

・零れ桜
こぼれざくらと読みます。枝からこぼれんばかりに咲き乱れ、花びらがこぼれ落ちるかのように散る様子を表してます。

・花筏
はないかだと読みます。桜の花が川に散って、まるでいかだのように連なって流れている様子のことです。まさに風流といった言葉です。

・花あかり
咲き乱れた桜で、夜もほの明るく見える様子。こちらも素敵です!

・桜人
さくらびと。桜を愛している人のことです。

日本人はみんな桜人といったところでしょうか。桜、大好きです。

選ぶときが一番楽しい

選ぶときが一番楽しい

某大手通販サイトが運営している、本のサブスクにまずはお試しで一ヶ月無料とのことだったので入ってみることにしました。小説だけでなく、漫画や雑誌も読み放題の対象のようで、幅広いジャンルが読めそうです。
そういえば、通っている美容室も、最近では雑誌を撤廃してタブレットが各席に一台用意されており、動画のサブスクかこの本のサブスクから雑誌が閲覧できるようになっていました。
雑誌、私も気づいたら買わなくなっていました…。昔は結構よく買ってたんですけどね。大きいから場所とるし、捨てるのも結構たいへんだったから、ネットで情報が見られるのならそれでいいかなって感じになってしまったのでしょうかね。
なので、久しぶりにファッション誌などをペラペラめくると懐かしい気持ちになりました。雑誌をこうやって気軽にペラペラできるのは悪くないですね。邪魔にならず、さっと情報を見ることができるし。
そして大本命の小説を見てみると、思いの外名作や話題の小説、またはネット限定でしか読めない電子書籍を生かした面白い小説などのラインナップがあって思わず目が輝きました(笑)とりあえず、書籍内の小説にジャンルをしぼって、読みたい本を片っ端からリストに入れることをはじめてみる…こと数日……。あれもこれもとなって未だに読めていません(笑)こうやって何読もうって調べてるとき楽しくてつい…。
こういう楽しみ方もあるので、しばらくこの本のサブスクは続けてみようと思います。

おじさん構文

おじさん構文

SNSなどで最近、「おじさん構文」という文字をよく見かけるようになりました。
おじさん構文とは、文字の通り、おじさんが書きそうな文章のことです。大まかな特徴としては
・絵文字や顔文字、カタカナを多用
・相手を「~チャン」「~ちゃん」などと呼ぶ
・要件に関係のない日記まがいの近況が含まれることが多い
・相手からは親しいと思われてないのに、距離感が近く、妙に馴れ馴れしい
・図々しい発言や、セクハラまがいの発言のあと「ナンチャッテ」や「冗談」などと防衛線をはる
・上から目線の説教や、ずれて失礼な褒め言葉が入る
・女性に対して下心が丸出し
具体例としては

ヤッホー!!●●チャン(^o^)元気ィ?
ボクは今日お寿司を食べてご機嫌なんダヨ(*^^*)
今度、●●チャンとおいしいごはんを食べてに行って・・・そのままステキは夜を過ごせたらな・・・ナンチャッテ(^_^;)
こういうときは、遠慮せず、好意を受け取るのが、レディーとしてのマナーだぞ☆

こんな感じでしょうか。
何故SNS、LINEでこういった文章を書くおじさんが多いとのことですが…何かテンプレみたいなものでもあるのでしょうかね。不思議だなと思っていろいろ調べてたら、なんと三島由紀夫も創作ではありますが、中年男性が若い女性に宛てた手紙におじさん構文を使っていました。
「オジサンの特権で、はっきり言いますが、私はあなたと、ごいっしょにおやすみになりたい、という風な感想をいだいてしまいました。」からはじまるその手紙は「かわいい、かわいい、食べてしまいたいほどかわいい、小鳩ちゃん、子猫ちゃん」などまさにおじさん構文そのもの。こんな昔から、こういうおじさんって存在したのですね…。すごく興味深かったです(笑)

こだわりのブックカバー

こだわりのブックカバー

本にカバーってつけますか?大体は、文庫本などは本屋さんで購入すると、その書店で紙のブックカバーをつけてくれますよね。あれって、お店によってデザインが異なって、最近ではおしゃれなものも増えてきています。場合によっては、複数あるブックカバーのデザインから選択させてくれるお店なんかもあります。
そのカバーを全種類集めたくて、同じ書店で何度も本を購入したことが何度かある私(笑)最近だと、ネットで本を購入することもでき、その機会はますます増えていきそうです。
ネットで本を購入すると当然ですが、ブックカバーがつきません。本をキレイに維持するためにも、ぜひブックカバーは取り付けたいところ。ただの汚れ防止や、何冊分もまとめて欲しいといったときにリーズナブルで使い勝手がいいのは透明の保護フィルムのようなカバーでしょうか。デザイン性は特に無いけど、タイトルが見えるので本棚にしまうときはなんの本かわかりやすくて便利です。持ち歩き用に本皮の高級カバー、おしゃれな布製カバーなどなど色んな商品が売っています。また手ぬぐいやショッピングバッグを利用してオリジナルのカバーを作る方法もネットで見ることができます。
ファッションと同じような感覚で、本にもおしゃれするのも楽しいんじゃないかなって思います。

年下男子もいいものです

年下男子もいいものです

恋愛小説、恋愛漫画だと、ヒロインがヒーローとり年下っていうのが圧倒的に多いと思うんですよね。先日、小説投稿サイトで見かけた恋愛作品は年上女性がヒロインのお話でした。年下の男の子が、ヒロインのことが大好きで、その感情を隠すことなく全面に出して、最初戸惑っていたヒロインも徐々にその素直さと可愛さ、ひたむきさに惹かれていく…みたいな。年下男性にあまり興味はなかったのですが、思いの外、ぐっと来てしまって「年下もいいなあ」なんて思ってしまいました(笑)
最近の恋愛モノは、ドS系男子より溺愛系男子が流行ってるみたいなので、年下のかわいいわんこ系男子が好き好き!ってヒロインを溺愛するのが受けるのは納得。たしかにオラオラ系より、純粋に「好きだよ!かわいいよ!」って言ってくれる方が現実もいいなあとか思ったり(笑)まあ創作は非現実を楽しむという考え方もあるから、返ってあまり現実ではないさそうなドS系がいいなってのもわかる気もします。かわいい年下男子の相手となると、ヒロインもしっかり者のお姉さんって感じで、自分の意思や考えがはっきりしてるのも好感がもてました。年下男子くんもただかわいいだけじゃないというか、ここぞという時に妙に男らしくて、またそこが良かったです。ギャップ萌えというやつでしょうか…。うん、年下男子はまりそうな予感…。

冬はつとめて.枕草子に思いを馳せる

冬はつとめて.枕草子に思いを馳せる

最近寒くて朝はお布団と仲良しモード。だけどこういうときにふと思い出すのは、春はあけぼの…ではじまる枕草子。春は明け方。夏は夜。秋は夕暮れ。そして冬は早朝。昔の人が感じていた日本の四季感は今も通じるなぁと古典の素晴らしさに思いを馳せる今日この頃。頑張って冬の朝活をしてみようと思い立ち実行してみました!
ちょうど一日フリーになれる日があったので、前日から準備。歩いて40分くらいのところに行ってみたい公園をピックアップして、消化したい積読の本を二冊バッグに忍ばせる。
歩くので歩きやすい靴も用意して、動きやすいけどちょっと可愛いスカートなんかを出しておいて、ちょっぴりわくわくした気分が湧き上がってきます。
目が覚めたのは5時半。魔法瓶に温かい紅茶を淹れて、サンドイッチをつくってさあ出発です。玄関から外にでると、冬の朝独特の透き通った空気で気持ちが良い。深呼吸をして歩いていきます。顔は冷たいけれど、身体を動かすのは気持ちが良い。早朝ジョギングをしている女性や、お散歩をしているおじいさん。そんな素敵な光景の一部になっているんだなぁ~と気分は上々。やがて目的地の公園について、ベンチにすわって温かい紅茶を飲みます。ホっと一息。サンドイッチを平らげると、ちょっと休憩とばかりに読書をします。しばらくたったら満足してまた家へと帰ったのでした。

図書館でリクエスト

図書館でリクエスト

初見の作家さんで読んでみたい小説があります。たまたまSNSで知ってタイトルに一目惚れしました。新刊というわけではなく、発売されたのは何年も前だったので図書館で簡単に借りれるだろうと思ったのですが私の住んでるエリアの図書館では全滅でした。貸し出し中ではなく、どこにも置いていないのです。他にも何件か古本屋さんも覗いてみたのですがここでも全滅。文庫本で出てるので新品で買っても大した額ではないから買えばいいのですが、それでもお取り寄せになりそうですし、第一本当に面白いか分からないしなぁとなかなかあと一歩が踏み出せません。
昨日、ダメ元で図書館の方に「本のリクエストって可能ですか?」と訊くと、リクエスト用紙を渡されたので記入し、調べてもらったところ「この本は準備できると思います。年明けになるかと思いますが宜しいですか?」との回答が!もちろん承諾してホクホクで帰りました。もーいーくつねーるーとー♪なんて頭の中で歌いながら(笑)
年明けの楽しみができました。リクエストした時にまた別のぶ厚めの小説を借りたので年内はそれをゆっくり読んで待ちたいと思います。勇気出して聞いてみて良かったです♪本好きにとって図書館の存在は本当にありがたいですね。