Monthly Archives: 2月 2017

小さな言葉に親近感

小さな言葉に親近感

本棚に並んでいるコミックスを見て思うのは、大体二種類のパターンがあるなあ、ということです。ひとつは、デザインがほとんど統一されているもの、もうひとつは、文字の配置などは同じだけれど、色合いや一部、描かれているキャラクターなどが違っているものです。最近は、一冊ずつ違う人物がいる場合が多いけれども、昔は、すべて絵柄が繋がっているものも見たような気がします。
もちろん、どちらの方がいいということはありませんよ。どのようなデザインであれ、大好きなコミックスがずらりと並ぶさまは、至福の喜びを与えてくれるからです。ただ、最近はSNSなどの使用により、作家さんと読者の距離が近くなっていますから、「次の巻は何色でまとめようかな」などという言葉を見ると、微笑ましい気持ちにはなります。私達から見れば、特別な人のように思える作家さんたちも、やっぱりそうやって考えるんだな、と思えるのです。
制作者からすれば、そんな当たり前のことを、と感じもするでしょう。しかし通常、完成原稿しか見ていない私には、その日常の一言が、とても新鮮で、親近感がわくのですよ。さて、次の巻は、結局何色になったのかしら。今準備中ということは、少し先には発売ですよね。今から楽しみにしています。

メモから再現、過去の味

メモから再現、過去の味

ついこの間、引き出しの中から、たくさんのメモ書きが出てきました。当時作っていた料理のレシピが書かれたものです。中には、今はもう作っていないメニューもあり、懐かしくなった私は、今一度この料理にチャレンジすることにしました。
しかしなにせ、レシピはとうに記憶の彼方です。こうなったらまるで初めて対面するかのように、メモに忠実に作っていくしかありません。ただ書かれたその内容が、けっこうざっくりしているのですよね。材料の分量も記載なし、はっきり言って、勘との戦いという感じです。この時私は初めて、レシピ本のすごさを実感しました。あれは丁寧なものを選べば、一工程ずつ写真が載っていますから、文章では理解が難しいことも、見たままなるようにすれば、そこそこ美味しいものができあがるのです。
さて、その後完成した料理は、まあまずくはないけれど、というレベルのものでした。作り方は覚えていなくても、舌に残る味の記憶は、もうちょっといいものだった気がするのですが。練習というか、慣れというか、とにかく作り直しが必要なようです。今度から、メモをとる時は、将来の自分に向けて手紙でも書くように、丁寧に記録をしておかないといけませんね。