Monthly Archives: 6月 2016

美容室の雑誌と他人の視線

美容室の雑誌と他人の視線

病院の待合室に置いてある雑誌は、非常に多種多様ですね。女性向けのファッション誌もあれば、生活情報誌や男性向けの趣味のもの、健康関連もあります。いろいろな方が来るからそうなるのでしょう。反対に美容院に用意されているのは、結構ジャンルがかたよっていますね。以前友人が「美容室でどの雑誌を渡されるかで、自分がどう見られているかわかる」と言っていました。
確かに観察していると、お客さんの年齢によって、美容師さんが選ぶものが違うんですよね。それを知った時私は、まるで母の日のプレゼントのようだ、と思いました。『母』は自分にとってはひとりですが、社会的に見れば、これほど年齢層の広い女性の集まりはありません。プレゼントを買いに行っても、専用コーナーには、実にたくさんの商品が並んでいますもの。二十代……の方の子供はまだ小さいから買わないとしても、三十代からそれこそいわゆる『おばあちゃん』として孫のある『母』までをカバーするのですから、当然とは言えますが。
さて、美容室の雑誌は、いつも渡されても読まないのですが、今度は意識して見てみましょうか。私は親しくない方に、どう見られているのでしょう。ちょっとどきどきしますね。

旅行のお供に電子書籍を

旅行のお供に電子書籍を

電子書籍を見ることができるサイトはいくつもありますが、だからこそどこを使ったらいいのかわかりにくいですよね。そんなことを言っていたら、友達がおすすめを教えてくれました。さっそく見に行くと、カラフルかつわかりやすい画面に一目惚れ。しばらくはここを使ってみようと思います。
ちなみに彼女は、電子書籍リーダーも持っていて、それにはたくさんの作品を詰め込んでいるんですよ。いつも持ち歩いているので、どんな時にも読書は困らないのだと自慢げに教えてくれました。確かに、この間一緒に旅行に入った時も、私との話が一段落すると起動させていましたね。ちょっと漫画を読んで、また会話をしたりして。私は小説本を手にしていましたが、途中で読み終えてしまい、帰りはたいそう寂しい思いをしたものです。
そんなときでも、サイトに登録していれば、携帯で新しい本を読むこともできるのだと思うと、今更ながらうきうきしてきます。本当に便利な世の中になったものですね。ただこれ、サイトを誰かに見られたら、完全に趣味が露呈しますよね。パスワードだけはぜったい誰にもばれないようにしなくては。本棚を見られるのが照れくさいのと同じ感覚で、ちょっとだけ恥ずかしいんです。

知らないからこそ読めるもの

知らないからこそ読めるもの

先日、知人の娘さんがバレーを頑張っているのだという話を聞きました。こう書けばすぐに、バレーボールのことだとわかるでしょう。しかし実際は「それって踊るやつ?」「違う、ボール打つやつ」という会話がされています。発音が同じだからです。ちなみに別の知り合いの子供さんは、踊る方を楽しんでいるのだとか。こちらの場合は「リボンがね……」と言っていたので、すぐにバレエのことだとわかりました。
音が同じで書き文字が似ているというものはなかなかありませんが、ひらがなで書くと同じ表現なのに、違う意味を表すものは、わりとたくさんありますよね。たとえば橋と箸や、医師と意志などです。これは漢字を使えばいいですけれど、ひらがなだったら、文脈で判断するしかないでしょう。
このようなことがありますから、案外、児童書を読むのは大変なんですよね。いつだったか知り合いの子供が持っていた本を読ませてもらった時は、漢字が少なかったために難儀しました。あの時は、小さい子がすらすら読めるのは、漢字を知らないからなのだろうなと実感したものです。その子たちも、いつかは今の私と同じように感じるのでしょう。どうしてこんなに音の重なる言葉があるのか、調べてみたら、奥が深いのかもしれません。