Monthly Archives: 4月 2019

最高の時を残す写真というもの

最高の時を残す写真というもの

先日購入した本の背表紙が鮮やかな色だったので、書棚がいっきに華やかになりました。それを見るだけで、一年中春の気持ちになれそうです。春って、生き生きとした葉の緑や淡い桜の色が綺麗で、まるで新しい世界に生まれたかのように、とても幸せに感じられますよね。ただ四季のある我が国は、秋の紅葉も素敵だし、冬の雪景色や夏の広い空も見事というもの。季節の写真をおさめた写真集などが発売されているのも、納得できます。
私がそんな本を見たのは、偶然立ち寄った書店でした。いつもはたいてい小説のコーナーをチェックして満足して帰宅することが多いのですが、その時は時間があったので、店内をくまなく見て回っていたのです。平積みになった本の表紙を見つけた時、あまりの美しさ、鮮やかさに、心がときめきましたね。そしてページをめくり、実際にその場所に行ってみたくなりました。
ただ旅行をするには、それなりの時間とお金が必要です。それに天候によっては、期待通りの景色に出会えるとは限りません。もちろん、雨や雪だからこそ映える場所もあるのでしょうが……それだと外を歩くのは大変ですものね。だから、お手軽に最高の景色を楽しめる写真集は、素晴らしいと思います。

夢見るのは同じ時間

夢見るのは同じ時間

友達は長く買っている月刊誌を、毎月必要なところだけ切り取って、ファイルに綴じているそうです。今は雑誌も電子書籍で買えますし、漫画ならいずれはコミックスにもなりますから、それほどの手間を惜しまず続けているのは、すごいことだと思います。私だったらそのうちに飽きて、途中で雑誌が溜まってしまうのではないかしら。
先日そんなマメな友人の家に遊びに行ったのですが、本棚にずらりと並んだファイルは圧巻でした。もう何年こうしているのと聞いてみたら「学生時代からだから、結構長いね」ですって。ちなみにこうやって残しているのは、コミックスになると変わっているところもあるし、誌面にのったカラー表紙などを手放してしまうのが惜しいからだそうです。そこまでこだわるなんて、本当にその作品、もしくはその作家さんを愛しているんだなあと実感しました。これを知れば、作者さんもきっと嬉しいでしょうね。
彼は、いつかもっと年を取り、たくさんの自由な時間を得た時に、これを全部読み返すのが夢なのだそうです。私もそのために、本棚の奥にしまってあるシリーズがあります。選ぶ作品こそ違えど、読書好きの人が考えることは同じなのですね。思わず笑ってしまいました。