心がほんわかと温まるドラマを観ました。それは、以前から大切に読んでいたマンガが原作のお話です。猫と暮らすマンガ家の日常を描いたもので、優しい目線で暮らしを見つめた傑作だと感じています。映像作品は4話完結となっており、最終話を観た時私は思わず涙を流したのでした。主人公は子供の頃からどこか生きづらさを感じながらも、ずっと絵を描き続けてきました。その中で味わった嬉しかったこと、切なかったことやもどかしさを辿りながら最終話は展開されてゆきました。手掛けた作品が世の中に認められながらも、子供の頃からあった生きることへの違和感が消えずにいた主人公が、過去のことを肯定して自分を認めるところが、深く心に刻まれました。
大きな賞をとること、世の中から高い評価を受けることは、とても意味があることだと思います。でも一番大切なことは、「自らを肯定すること」だと感じます。自分に厳しい人間も立派だと思いますが、内にある弱さを知る事も必要です。そしてそれを許すことは、本当に意味があることだと思いました。
好きなことを仕事にして、猫と朗らかに暮らす主人公にも様々な出来事があり、葛藤しているのだと気付いた時、生きていることはとても奥ゆかしいものなのだと考えさせられたものです。多かれ少なかれ、私の中にも過去の出来事達が存在しています。不甲斐なさや切ない出来事もありますが、「それでもいいじゃない」と許す心を持てたらいいと強く思ったのでした。
12月19