Monthly Archives: 3月 2015

本は素敵な贈り物

本は素敵な贈り物

先日、どこかの雑誌で読んだ記事です。興味深い内容だったのでご紹介します。それは、「人に贈らない方がいいと思うもの」について、著者なりの理由も添えて書かれた記事でした。驚くべきことに、その中に「本」が含まれていたのです。「人から貰う本は、だいたい自分の好みと異なることも多く、読まずに結局売ってしまったりする」というのがその理由でした。分からなくもないのですが、なんだか、うーんと考え込んでしまいました。
それを言ってしまえば、贈り物全般がそれに当てはまりますよね。文房具でも、洋服でも、アクセサリーでも。自分の好みに合ったものだけを貰えるとは限りません。それとも、読書習慣のない人であれば「本を貰っても読む時間がない。ああ、めんどくさい」となってしまうのでしょうか。確かに、一方的な贈り物は贈った相手に負担をかけてしまうこともあるかもしれません。けれど反対に、贈られてみて初めてそのものに興味を抱くということもあると思います。
「普段の自分なら絶対に手に取らないようなジャンルの本を貰った。でも読んでみると意外に楽しかった」ということだってあり得るのです。食わず嫌い、いえ、読まず嫌いは絶対にもったいない。もしかしたらページを捲ったそこに大きな感動が待っているのかもしれませんから。

私の憧れブックデザイナー

私の憧れブックデザイナー

昔から憧れの職業があります。それは、本の表紙のデザインを手掛ける「ブックデザイナー」です。著者、編集者、DTPオペレーター、カメラマンなど、本の制作に関わる仕事はたくさんありますが、私にはこのブックデザイナーがクリエイティブでかっこいい!と思えてザインも、イラスト系のソフトはまったく使えませんし(笑)。
きらりと光るセンスや感性、なにより「職人的気質」が必要なこの職業。だいぶ前に、有名なブックデザイナーに密着したドキュメントがテレビで放送されていました。驚いたのは、まず「手掛ける本はどんな内容であれかならず熟読する」というところ。この方は本の内容をよく理解したうえで、そのイメージに合わせたデザインを考えるそうなのです(人によって内容を読んだり読まなかったりはあるのかもしれませんが)。
そして、何パターンかつくる。デザインだけでなく、タイトルを置く位置やそのフォント、大きさも一つひとつ違います。編集者も交えて協議する様子は、まさに職人そのものでした。確かに、本の表紙ってとても大事ですよね。素敵な表紙であれば、それだけで買ってしまいたくなりますから。あれ以来、すっかり書店に並ぶ本の表紙をじっくり見るようになってしまいました。