「僕はいろいろな姿勢で本を読むんです。椅子に座ったり寝転んだりもしますけど、立ったままというのもあるんですよ」知人がこう言った時、私はとても驚きました。書店で立ち読みをする時以外、立ったまま読書をしたことがないからです。なんでも彼は、座りっぱなしだと体に悪いから、あえていろいろと姿勢を変えているのだとか。足踏みをしながらなんて時もあるらしいですよ。私がその日の気分によってごろごろしているのとは、わけが違いました。
もうしばらく前から、スタンディングデスクを使って仕事をしている会社もあるようですから、それと同じ考えなのでしょう。それも初めて知った時は、ずいぶん斬新な発想だなと思いましたね。ただ結局のところは、どんな姿勢でも、動かないということがいけないと聞いたことがあります。もちろん食事や病気などその他の原因もあるので、人それぞれ状態は異なるでしょう。
でも、足踏みしながら読書は、新鮮でいいと思います。私も雑誌を見るときなど、気軽なものを読む時に試してみようかしら。大きくて厚いものだと、持ちっぱなしの腕が辛くなってしまうかもしれないから、まずはどこか本を置けるところを見つけてから試してみましょう。
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カフェの過ごし方は万国共通
この間、外国のカフェ事情についてテレビで放送していたのですが、お店にずいぶん便利なものが置いてあって、なるほどと思いました。片手で扱える新聞ホルダーです。あちらの新聞は日本のもののサイズとは違い、タブロイド紙と同じ大きさなので、ぎりぎり片手でも持てるかなという感じでしたよ。左手でこれを持ち、右手でコーヒーを楽しむ、これが常連のスタイルなのだそうです。
確かに私もカフェに行くと、左手に文庫本、右手に飲み物を持って、両方同時に楽しみますね。ただそのままだとページをめくるのが大変なので、飲み終わればちゃんとカップをテーブルに置きます。どこの国の人でも、安らぐ方法は同じというのが、当たり前かもしれないけれど、私にとっては新たな発見でした。
このようなことを書いていたら、カフェに行きたくなってきましたね。最近見つけたお気に入りのところがあるのですよ。そこは自宅からはちょっと遠いのですが、窓から見える景色が美しいので、暇があると通っています。もちろん、本を持って行くのを忘れてはいけません。長い時間をゆっくり過ごすためには、必須アイテムですからね。スマホやタブレット、電子書籍リーダーを手放して、原点回帰するにはぴったりの場所です。
痛くなるほどおもしろい?
友人と映画を見に行きました。初めて行く場所だったのですが、ひとつひとつの席が広いのでゆったりと足を伸ばして座ることができて、快適でしたね。見終わった後、いつもは確実に背中が痛くなり、腰もバキバキになってしまうのに、この時はそのようなこともありませんでした。やはり長時間、同じ姿勢でいるためには、座り心地に良い椅子が大切なのですね。
しかし自宅のテレビで映画を見る際は、そのようにいい椅子を特別に用意することはできませんから、途中で体勢を変えつつ、お茶やお菓子などをつまみながら、画面を見ています。ただ、あまりに面白い作品だと、動くことを忘れて集中してしまい、後からあちこちが痛くなると言うこともあるのですよね。あれ、ということは自宅の場合、体の痛みイコール、夢中になっていた証なのでしょうか。今、気が付きました。それならちょっとくらい筋肉が固まっても、大歓迎なのですね。
さて、新しい発見をしたところで、今度の休みには、友達が紹介してくれた作品のDVDを見ることにしましょう。一応お茶とお菓子を用意して、体は痛くなるかしら。でもそうなったら視聴後に、筋肉をほぐすために、温かいお風呂に入ればいいですよね。
早期開封で情熱を維持
この間親戚の家に遊びに行ったら、リビングの端に段ボール箱が山積みになっていました。全部、オンラインショップのロゴが印刷されているものです。どうしてここに置いてあるのかと尋ねれば「注文した時はテンション高かったんだけどね、開けるの面倒になっちゃって……」とのこと。もう何をたのんだかも覚えていないというのですから、驚きです。私ならその日を待ち望んで、到着次第うきうきと開封してしまうでしょう。
結局その後、このままでは邪魔だと言うので、一緒に箱を開けて、片付ける手伝いをしました。中にあったのは服や本など、様々なものですが、親戚は嬉しそうな顔ひとつしません。一度ため込んでしまうと、そんなにどうでもよくなってしまうものかしら。しかも彼女はそのうちの本を何冊か、私にくれたんですよ。「たぶん読まないと思うから」ですって。
なんとも不思議な感じはしますが、もしかして、引っ越しをした時に「あとで片付けよう」と置いておいた段ボールが、何年も放置されてしまうという状態に似ているのかな、と考えたら納得できました。なんでも、熱が冷めないうちに開封するのが大切ですね。今後のためにも教訓として、頭の片隅に置いておこうと思います。
雑誌の収納特集は役に立つ
テレビ番組を録画したDVDは、どんどんたまっていってしまいますよね。明らかにもう見ないとわかっていれば、上書きしたり手放したりすることも考えられますが「今は忙しいから後で見よう」などとやり始めてしまうと、きりがありません。
それを整理収納特集の雑誌が大好きの友達に相談してみたところ、彼女はあっさり「ファイリングすればいいじゃない」と言いました。DVDが割れてしまったら困ると思い、一枚ずつプラスチックのケースに入れていたのを取り出して、専用の入れ物にまとめて棚に並べれば、大したスペースにはならない、とのことです。「大丈夫、DVDは割ろうと思わなければ割れないくらいの強度があるから」その言葉に納得し、試してみたところ、本当に省スペースだし、見る時も探しやすいしで、もっと早くこうすれば良かったと思いました。
こうしなければいけない、という固定観念に縛られず、常に自分にとってやりやすい方法を探していくのも大切ですね。そういえば、取り出しにくい台所用品を、立てて保存するようにとアドバイスをくれたのも彼女でした。周囲の人には収納マニアと呼ばれている友人の知識には脱帽します。またなにか困ったことがあったら、ぜひ相談してみたいと思います。
足裏マッサージで疲労軽減
夜になると、疲労感にぐったりしてしまうことがあります。まだ十代の頃、学生時代は徹夜をして遊んでも平気だったのにと悲しくもなりますが、これが年をとるということなのでしょうね。今は一晩寝ても疲れが抜けきれないところも、問題だと思います。それを友人に相談したところ、彼女は「足をマッサージすればいいんだよ」と教えてくれました。足の裏には反射区というものがあり、それを刺激することで、全身の不調が和らぐことがあるというのです。
それならとお風呂上りに、まずはパソコンで「反射区」を検索してみました。なるほど、友人の言う通り、体に対応した場所が細かくあるようです。とりあえず適当に押してみて、痛いところを調べてみると、胃?胃痛なんて感じたことはないのですが、びっくりです。他には読書で酷使している目のところ、薬指の付け根あたりも痛みを感じたので、念入りにもみほぐしておきました。
これで少しは癒されるかしらと半信半疑だったのですが、翌日目覚めた時に、体がすっきりしているような気がしたので、多少なりとも効果はあるのでしょう。テレビを見ながらでもできる足のマッサージ、しばらく習慣にして見ようと思います。
あえてカバーを外して統一感を
引っ越しをしたばかりの友達の家に遊びに行って驚きました。読書家の彼女はかなりの本を持っていますが、その小説のすべてが、カバーを外されて、書棚に並んでいたのです。友人は、「このほうが統一感があっていいと思って」と笑っていました。確かに、カバーはカラフルでもその下はたいてい、落ち着いた色合いになっていますからね。背表紙には題名も書かれているので、読みたいものが迷子になることもありません。
ただ、自分だったらちょっと寂しい気がするだろうなと思いました。多少落ち着きなく感じられても、私は色鮮やかな書棚が好きなのです。そのため、あえてサイズを揃えずに置くことも多いのですよ。これは、小さな子がおもちゃ箱を好きな気持ちに似ていると思っています。ごちゃごちゃしたなかに宝物が隠れているような、うきうきワクワクする気持ち……雑多な知識が混在している脳みそと同じと言えば、わかってもらえるでしょうか。
もちろん人の好みはいろいろなので、友人のやり方もありだとは思います。風水で、寝室は何色に統一したほうがいい、などという考えがあるように、自室はシンプルにまとまっているほうが、気持ちも穏やかでいられるかもしれません。
発売日の管理は付箋がお勧め
リビングのカレンダーの日付のところに、大きな赤丸がついているのを見つけました。何かの目印なのでしょうが、それが何なのかは書いてありません。家族に聞いてもわからず、どうやら丸をした本人が、そのこと自体を忘れてしまっている様子でした。まあ、大事なことならば思いだすだろうと、そのまま放っておいたのですが、こういうことは、私も昔、よくありました。新刊の発売日です。
カレンダーの記入欄が少なかったので、印を決めてつけていたのですが、それがなんのマークだったか、忘れてしまうのですよ。仕方無いので最近は、付箋に題名と作家名まで込みで書いて、貼りつけています。本当は知ったらすぐに通販で頼んでしまえば問題ないとは思うのですけれどね、購入をぎりぎりまで迷うものもありますから。付箋ならば、邪魔なら別の場所に移動して、買ったら剥がせばいいだけなので、日付が見えなくなることもありません。
本当に便利なアイテムだなあと思いつつ、カレンダーがカラフルなことになってはいます。でもこの華やかさも、心を和ませる効果がある……かもしれませんよね。ただ、用事を付箋で書くのはお勧めしません。一度やってみたら、あまりの数に焦りが生じ、大変なことになりました。
素敵時間を自室で演出
先日友人に、かわいいティーパックを貰いました。お湯に入れる時に、動物がカップに入っているような形に見えるものです。それで入れた紅茶にマシュマロを浮かべて飲むのが、お気に入りなのだとか。「絶対癒されるから、やってみて」と言うので、お客さんが来た時にしか使わないお気に入りのカップで試してみたら、なんともメルヘンチックなおやつタイムを楽しむことができました。
だってクマがカップの中にいるんです。マシュマロは適度に甘くて、「これもあげる」と貰ったクッキーは、アイシングが施されたカラフルなもの。おまけにその時読んでいた本は、ほのぼのした恋愛小説とくれば、幸せにならないわけがありません。慣れ親しんだ、正直言って、けして美しいとは言えない自室でも、ちょっとしたことを変えるだけで、これほど素敵な気分になれるんですね。きっかけを与えてくれた友達には、大感謝です。
ただこのティーパック、自分で買おうとしたら、ちょっとお高かったので、毎日飲むのは我慢しようかなと思っています。普段はいつもどおりのお徳用、ゆっくりできる時にはかわいいもので、特別時間を演出しましょう。カフェに行くよりは気軽で、お財布にも優しいですからね。
私をつくっているもの
ふと、今まで読んできた本を重ねたら、どのくらいの高さになるのだろうと思いました。残念ながら私の記憶には残っていない、生まれて初めて読み聞かせをしてもらったであろう絵本から、図鑑や漫画、もちろん今読んでいる小説も含めて全部、です。思ったよりも高くなるのか低くなるのか、まったく想像もつきませんね。
ただきっと、様々なジャンルが含まれているとは思います。学校の宿題や友達の影響、ちょっとした気まぐれなどで手に取って、いっきに夢中になったけれど、すぐに飽きてしまったものも、たくさんあるからです。ただ私は、その時間を無駄にしたとは思いませんよ。たとえ今は当時の本を読み返すことはなかったとしても、その時に得た知識は確かに私の中のどこかにあり、私の一部分を作るのに役立っているでしょう。良い印象でも逆のイメージでも、人の気持ちを動かさない作品はない、そう信じています。
今後も私は、多くのものを見たり読んだりしていくでしょう。長い人生で、自分が完成したと言えるのは、死に直面した時かしら。それでもまだ足りないのかもしれませんが、チャレンジ精神を忘れずに、日々何かを体に取り組み、自己を成長させていけたらいいなと思っています。