読書感想文の思い出

読書感想文の思い出

子どもの頃の夏休みの宿題といえば、「読書感想文」ではないでしょうか。普段あまり本を読まない子どもだった人は、あらすじだけ読んで書いちゃった、なんて思い出があるかもしれません。しかし私の場合は、読書が好きなわりには読書感想文がものすごく苦手だった思い出があります。
印象に残っているのは小学生の時のこと。自分の好きな本を取り上げていいということだったので、まずどの本を取り上げればいいのか?という問題に悩まされることになりました。色々な種類の本が好きだったことが逆に仇となってしまったようです。私が当時好きだったのは子ども向けの推理小説、ファンタジー、YA文学から大人向けのエッセイや小説まで様々で、一体自分が好きな本とはなんなのかと困惑してしまいました。恥ずかしがり屋の子どもだったので、あまり変わった作品を選んで目立ちたくない、なんて思ったことを覚えています。
結局私が選んだのは、当時人気だった子供向けファンタジーのうちの一冊でした。それから少しずつあらすじを書いては一言ずつ感想を加えていくというスタイルで文章をなんとか作成しましたが、作業は0時過ぎまで書き、小学生にとってはまるで徹夜なみにつらかったことを覚えています。
そんな思い出も今振り返ってみると、なんだか懐かしくて、過去の自分が微笑ましく感じたりします。もし過去に戻れたら、子どものころの自分と一緒に読書感想文を書いてあげるのになあ。

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