Category Archives: 身近なメモ

お勧め画面でリサーチ完了

お勧め画面でリサーチ完了

家族がオンラインショップで本を注文すると言うので、私もついでに一冊、お願いしました。いくら以上は送料無料というサービスがあっても、その額に達しないと、損した気持ちになりますからね。こういう時ばかりは皆で協力して、お互いが欲しいものを一緒に注文するのです。
ただ使ったサイトには注文履歴が残るので、私や家族の履歴は、相当ジャンル不明なことになっているだろうなあ、という気はしています。おそらくはそのデータによってお勧め商品の案内も届いているのでしょう。一時期は、その欄が明らかに混乱状態になっていました。
私が好きなシリーズの書籍がある横に、家族が頼んだサスペンス映画のDVD関連が並び、さらには知り合いの子供に贈った車の玩具の新作がずらり。しかもなんとなくそれが気になってクリックしてしまうものですから、画面はさらに玩具が充実していきます。
そして遊びに来た子が、偶然私の部屋に入り、開きっぱなしのパソコンを指さして「パパ、これ欲しい!」と連れ立ってきた父親におねだりし……当然パパ、すなわち知り合いは苦笑い。わざとではないんです。まあ好みがわかったので、今度の誕生日プレゼントはこれにしよう、とリサーチが完了しましたけれどね。

初めてのTRPG、後に友人のチャレンジ

初めてのTRPG、後に友人のチャレンジ

テーブルトークロールプレイングゲーム、いわゆるTRPGと呼ばれるゲームをしました。以前から興味はあったもののどんなものかは知らず、友達が誘ってくれたのを機に、参戦したのです。これはマスターと呼ばれる人の司会で、自分がキャラになり切って話を進めていくものなのですが、とっても面白いのですよ。他の初心者の友人含め、あっというまに夢中になってしまいました。
その時ご一緒したメンバーから聞いたのですが、このTRPGから派生して生まれたファンタジー小説というものが、昔あったらしいです。聞けば私も知っているような有名な作品で、すっかり驚いてしまいました。だって登場人物に、もとになった人物、すなわちなりきりのキャラクターがいるというんですよ。この間自分が演じたキャラが作品の中に出てきたらと思うと、ぞくぞくしてしまいます。
しかしそれなら逆に、小説や漫画の世界を借りてきて、ゲームを作ることもできそうですよね。誘ってくれた人に言ったら「それはかなり大変だろうけど、面白いかもしれない」と同意してくれました。しかも、その世界観を生かした話を考えてみるよ、とも言ってくれたのです。そんな楽しみがあるなら、いつまででも待ちますよね。今度の集まりが楽しみです。

四葉のクローバー専用書籍

四葉のクローバー専用書籍

もう読まなくなった古い本を使って、押し花をつくっている友人がいます。とくに植物に興味があったわけではなく、最初は、親せきの子に工作の授業で使うから、集めておいてほしいと言われ、散歩の途中で拾った紅葉を挟んでおいたのが、きっかけらしいです。それがあまりにもきれいだったため、いつしか習慣になったんですって。
今は、いい趣味を持った、と言いながら、季節ごとにたくさんの植物を集めています。中でも一番好きなのは、四葉のクローバーだそうです。日本では幸運を呼ぶといわれていますが、イギリスでは、妖精の悪戯から身を守ってくれるお守りの役目を果たしているのだと、以前、ファンタジー小説で読みました。そんな素敵なものを、彼女はもう何枚も持っているのです。
いつかの私の誕生日には、それで作ったしおりを贈ってくれました。もうだいぶ前のことなので、今はクローバーもすっかり色あせてしまいましたが、大好きな本を読むには、必ずそれを使っています。ファンタジー作品のときは絶対です。
ちなみに彼女がその本を押し花作り専用にしたのは、厚さがちょうど良さそうだったから、ということで、後に同じ本をもう一冊買ったというのですから、驚きです。好きな作品だったのですね。

レシピにまつわる母の思い出

レシピにまつわる母の思い出

母が、祖母から譲り受けたというレシピ本のページを繰っていました。もうすっかり古びたそれは、結婚が決まった時に祖母が買い与えてくれたものだそうです。目次には、定番料理が並んでいて、いかにも初心者向けといった内容なのも、納得できます。料理上手の母の起源はここにあるのか、と私は感心しました。
もちろん今、彼女がこの本を見ながら、台所に立つことはありません。家族が好むレシピは、自分なりのアレンジを加えたうえで、すでに頭の中に入っているからです。ちなみに祖母は、働き詰めで、家事は苦手だったのだとか。だから妻となり、いずれは母となる娘に、この本を送ったのですね。
ページをめくりながら、母はそのメニューにまつわる思い出も、次々に話してくれました。これはいつも失敗していたとか、生魚は、目が怖くて触れなかったとか。これは幼い私が好きだったとか。結局、今はこの本に付随する記憶が、何より大事なのでしょう。
いつかもっと年を取ったら、こんなことも忘れちゃうのかしら、とつぶやくので、それがないよ、と返しました。もう何度も聞かされている私が、内容をしっかり覚えているからです。料理はまだかなわないけれど、記憶力なら任せてというと、あなたは私より若いからね、と笑われました。

絵本の時代を超えて

絵本の時代を超えて

先日、図書館に行きました。その日はちょうど読み聞かせのイベントがあったらしく、児童書が並ぶ部屋には、幼稚園児よりも小さな子たちがいっぱい。絵本の内容がわかるのかな、という月齢の子まで、カーペットの上に寝転んでいます。もしかしたら、その子のお兄ちゃんやお姉ちゃんが、一緒にいるのかしら。大人の私は部屋に入ることはしませんでしたが、外から眺めているだけでも、とても微笑ましい気持ちになりました。
それにしても、司書さんは朗読がお上手ですね。わずかに聞こえてきた声には、見事感情がこもっていました。登場人物によって声音も違うので、あれなら子供が引きこまれてしまうのも無理はないでしょう。赤ちゃんですら、声のする方に顔を向けていましたよ。ちなみにお母さん方は、にこにこと自分の子を見ていました。中には時々、耳打ちしている方も。そうすると子供がけたけたと笑うので、それがまたかわいかったですね。そういえば、自分は昔、保育所の先生が読んでくれる紙芝居が大好きだったと、思いだしました。
今はテレビも動画もあるけれど、やはり皆、絵本を愛読する時代を通るのですよね。その楽しみを忘れずに、大きくなっても、読書をする人になってほしいと思います。

雑誌のちょい置き収納砲

雑誌のちょい置き収納砲

読みかけの雑誌を脇に置く時、以前はそのまま、平置きにしていました。でもそれだと、結構場所をとるんですよね。小さなテーブルだと、すぐにスペースがなくなってしまいます。しかしそうかといって、本棚の一角にちょっと立てて並べるには、雑誌は柔らかすぎるのです。倒れて丸まってしまったら、あとからまっすぐにするのが大変でしょう。そういうわけでしばらく考えていたところ、最近、いい案を発見しました。針金のハンガーにかけるのです。
それはインターネットで偶然見かけ、試してみたものでした。読みかけのページにハンガーを挟むのですが、その後は壁にかけるから場所をとることもなく、表紙が折れてしまうこともありません。ただ長時間使っていると、該当ページがちょっと開いた感じになってしまうので、それは気を付ける必要があるでしょう。でも、もともと読みかけのものをちょっと避けるだけのことと考えれば、それほど問題にはならないと思います。これに最初にチャレンジした人は、よく思いついたものです。
その後も探してみれば、ハンガーにぬいぐるみをかけて飾っている人などもいるようです。床の上に置くとかさばるから、空間利用ということでしょうか。これもいい方法だなあと思いました。

涙でデトックス

涙でデトックス

最近、古い作品を見て泣くことが増えました。前に見たときは平気だったのに、どうしてでしょう。同世代の友人に聞いてみたら「年齢を重ねることで、涙腺が弱くなっているんじゃないの?」とのこと。確かに年を取ると涙脆くなるとは言いますが、もっとおばあちゃんになってからだと思っていました。びっくりです。
大人になると、悲しいときも我慢して、たとえ目頭が熱くなっても、涙はこぼれないようにしてしまいがちです。しかし本来、泣くことは、デトックスになっていいらしいですね。それを知ったとき、私は、泣くための本を探してみようと思い立ちました。ジャンルはこだわらず、童話や絵本、漫画に小説など、書棚の奥にあるものも引っ張り出しての検討です。
すると、案外たくさんあるんですよ。楽しい話の中にある感動が一番ですが、悲恋や報われない未来も目にしましたね。もちろん、喜びも見つけましたよ。人間、心の底から嬉しい時にも感涙しますからから、これは当然のことですね。しかしストーリーの流れの関係上、たいてい最大の衝撃とセットになっていることが多く、それなりにショックな内容も覚悟しなくてはいけません。ハッピーエンドの前に闇があるのは、人生も小説も一緒ということですね。

今の私をつくるもの

今の私をつくるもの

昔から、原作がある作品を映像化することは多々ありますよね。あれは、もともと人気があるものを選ぶのか、それとも製作者側が「ぜひこれで作りたい」というのか、どちらなのでしょう。私は以前は、当然のように、人気が先行していると思っていたのですよ。でも原作発表後、十年以上たってから映像化されるものもあると知ってしまえば、首を傾げざるを得ません。それだけ根強いファンがついていて、媒体を変えた発表を待ち望まれているということなのかもしれませんが。
しかし「どうして今?」という時期であっても、好きな作品がドラマや映画、あるいはアニメになるのだとしたら、私は大歓迎です。理由はどうあれ、それまで大事に応援してきたキャラクターが、動いて喋るというのは、やはりすごいことでしょう。たぶん落ち着いていた気持ちも盛り上がり、子供のように大騒ぎをして、はしゃいでしまうと思います。
私はもう大人ですが、こうやっていくつになっても夢中になれるものがあることは、とても幸せですよね。古い作品を見る度に、幼い頃に楽しんでいたものも、思春期に憧れていた話も、今熱中している物語も、すべてが今の私をつくる手伝いをしてくれているんだなあと実感しています。

スキャナーを使って省スペースに

スキャナーを使って省スペースに

先日部屋を片付けたところ、雑誌の山ができました。付箋が貼ってあるページを見てみると、ああこの記事をとっておきたかったんだなということがわかります。しかしこの一枚のためにまるまる一冊保存というのは、はっきり言ってスペースの無駄ですよね。私は思い立ったが吉日とばかり、さっそくカッターを持ってきて、雑誌の解体にとりかかりました。とりあえず必要なところだけ抜き出して、あとはスキャナーで読み込み、パソコンに取り込みます。これで整理は完了です。
プリンターは随分長く使っているのですが、スキャン機能を覚えたのはそれほど昔ではありません。友達が、本を持ち歩くのは重くて不便なので、スキャナーで読み込んだデータを電子書籍に入れている、と聞いたのがきっかけした。最初はそんなことができるのかと驚きましたし、それだけの手間を書ける友人の情熱が、信じがたかったものです。
でも実際にやってみると、確かに便利なのですよね。最初は説明書と首っ引きだった私も、今はそれほど苦労なく、データを作ることができるようになりましたよ。これで紙の劣化も保存場所も気にすることなく、多くの情報を手元に残していけます。本当に、世の中便利になっているものです。

芸術を保存するということ

芸術を保存するということ

いつだったかテレビで、本の上手な保存方法が説明されているのを見たことがあります。光にあてない、湿気に気を付ける、埃を避けるなどは私も知っていましたが、最後に言われていたのは「付箋を使わない」でした。あの糊がページに残るのが、いけないのですって。
だから本当は、図書館で借りてきた本に付箋を貼るのは駄目なのだとか。そういえば、館内でコピーをお願いする時は、ページのところに小さなメモ用紙を挟んで目印にするんですよね。万が一傷んだときの修復も、専用の道具を使うと聞いたことがあります。「セロハンテープで直さずに、破れたまま持ってきてください」と注意されている人もいました。
そう考えると、紙をそのままの状態で保存するのは、非常に大変なことなのですね。それこそ大昔の書籍や絵画が、美術館で薄暗い中、陳列されている理由がやっとわかりました。現代の技術をもってしても、それくらい気を遣わなければ、貴重なものを後世に残していけないということなのでしょう。
そういえば美術品の中には、模写を展示し、現物は表に出さないというものもあるらしいです。それも価値ある物を守るための苦肉の策なのでしょう。写しでも十分美しいのですから、本物はどうなのか……想像をかきたてられますね。