ハルシネーション

ハルシネーション

先日、とある単語がSNSで話題になっているのを見かけました。

【淡執(たんしゅう)】
――淡い関係に強い執着を抱くこと。自分の中だけで独占していたい感情。

そんな「淡い関係」とか、どことなく現代感の強い言い回しのされた単語なんてあるのかな……と思っていたら、案の定AIによる造語でした。
昨今問題になっている「ハルシネーション」の分かりやすい例ですね。

この投稿には8.4万を超えるいいねや1.4万件の拡散などがされており、間違った日本語が瞬く間に――あたかも真実かのように――広まってしまうことの恐ろしさを感じましたね。

間違った意味で言葉を覚えてしまい、しかしそれを大衆が受け入れれば、気が付いたら「間違った意味で使うことが普通になっている」という言語変化の問題は今までも往々にしてあったものですが、生成AIによってそれが急激に増加していきそうですね。

調べ物をするのに辞書を開かなくなり久しい時代であるとは思いますが、インターネットで調べることもせず、ただタイムラインに流れてきたものをそのまま鵜呑みにする現代社会にはいささか疑問を覚えます。
調べ物をするにしてもAIに聞いた方が早い、とか言う人もいますし。

AIって、つくづく一般社会に広がるには早すぎた代物なのだなと感じました。
子供の遊ぶ玩具にも年齢制限があるように、人間の倫理観が未熟なうちは(全人類の倫理観が成熟することなんてないかもしれませんが)AIという高度な玩具を持たせてはいけなかったのだと思います。

Comments are closed.