美容室の雑誌と他人の視線

美容室の雑誌と他人の視線

病院の待合室に置いてある雑誌は、非常に多種多様ですね。女性向けのファッション誌もあれば、生活情報誌や男性向けの趣味のもの、健康関連もあります。いろいろな方が来るからそうなるのでしょう。反対に美容院に用意されているのは、結構ジャンルがかたよっていますね。以前友人が「美容室でどの雑誌を渡されるかで、自分がどう見られているかわかる」と言っていました。
確かに観察していると、お客さんの年齢によって、美容師さんが選ぶものが違うんですよね。それを知った時私は、まるで母の日のプレゼントのようだ、と思いました。『母』は自分にとってはひとりですが、社会的に見れば、これほど年齢層の広い女性の集まりはありません。プレゼントを買いに行っても、専用コーナーには、実にたくさんの商品が並んでいますもの。二十代……の方の子供はまだ小さいから買わないとしても、三十代からそれこそいわゆる『おばあちゃん』として孫のある『母』までをカバーするのですから、当然とは言えますが。
さて、美容室の雑誌は、いつも渡されても読まないのですが、今度は意識して見てみましょうか。私は親しくない方に、どう見られているのでしょう。ちょっとどきどきしますね。

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