文語表現も歴史を示す?

文語表現も歴史を示す?

テレビで俳優さんが、出身地の方言で話しているのを聞いた時、ふと、方言で書かれた本はあるのかしら、と思いました。登場人物の話し言葉ではなく、地の文のことですよ。多くの人に理解してもらうためには、標準語的な書き言葉の方がいいから、やっぱりないのかしら。実際、口語と文語はイメージも違いますものね。喋るままを文字にしたら、読みにくいのかもしれません。
そういえば、外国語の場合は書く時と話す時の文法や言い回しに、違いがあるのでしょうか。たしかどこかの国では、年代によって省略文字が違って、日本で言う古語みたいな感じになっているものがある、というのは聞いたことがある気がしますが……なにぶん歴史にも他言語にも疎いので、詳しくはわかりません。
ただそう考えると、書籍の内容のみならず、書き方も重要な資料になるのですね。今印刷されている本も、何百年後かには歴史資料になるのかしら。それとも今は映像文化も発達しているから、それを見ればいいということで、たいして重要視されないとか……。さすがにあと何百年生きるのは無理なので知るすべはありませんが、考えるとかなり面白そうですね。子供や孫、もっと先の子孫が生きる世界は、どうなっているんでしょう。

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