先日、今までに何十回と見ているDVDを、再試聴しました。ストーリーも台詞もわかっているのに繰り返してしまうのは、たぶん安心感なんだと思います。これを再生するのは、決まってちょっと疲れているとき。「なにか良いことないかなあ」と日に何度も呟くようになったら、視聴のタイミングです。
でも、じっくり画面を見つめているわけではありません。音声を聞きながらぼんやりしていることもあるし、本を読んでいることもあります。要は、あのDVDが流れているという状況が、私を安心させるんです。
このように精神安定剤になるものは、皆さんそれぞれ持っているかと思います。親戚の赤ん坊がいつもタオルを握り締めていることも、友達が勝負の日には決まって同じハンカチをポケットに入れていることも、同じ意味合いですよね。前者はまさしく安定剤、後者は験担ぎと言えるでしょう。ちなみに、落ち込んだ時に見る本というのも決まっていたりします。それは軽い気持ちで読める四コマ漫画。登場人物たちの明るい言動が、私の悩みなど些細なものだと吹き飛ばしてくれるのです。
長い人生を生きていく中で、これらのものには、きっと何度も助けられることでしょう。ずっと大切にしていかなければ、と思いました。
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夢を育む妖精の通り道
子供の頃、イギリスのファンタジー、中でも幻想的な生き物が出てくるものが好きでした。ユニコーンやドラゴン、巨人に妖精などなど。異世界のものという点では、日本でいう妖怪みたいな感じかなとは思いますが、イメージはまるで違いますよね。どこかオドロオドロシイ和のものたちと、キラキラ華やかな洋のもの。たぶん、行ったことがない海の向こうだからこその憧れも混じっていたのでしょう。しかしこれは昔の話です。今は海外ファンタジーを手にとることは、すっかり少なくなっていました。
ところが先日、面白い記事を目にしたら、また読みたくなりました。西洋では、家や木に、小さなドアを作ることがあるらしいんです。それは不思議を愛する子供たちに、夢を与えるため。形も材質も様々のそれは、妖精のドアと呼ばれているそうですよ。
この話は、私に衝撃を与えました。外国の方の発想は、なんてお茶目で、素敵なんでしょう。子供たちはそれを見て、自分よりももっと小さなものの存在を想像するんですね。いいえ、私のような大人だって、考えてしまいます。
大人は子供が成長しただけの姿。だから当時の夢を持っていたっていいと思っています。そういうわけで、ファンタジー熱、再燃しました。
布の便利な活用法
先日、たんすの奥から出てきた風呂敷を使って、本棚のカーテンを作りました。どうしても埃がたまってしまっていた場所が、これですっきり。当然中身も隠れるので、誰が来ても安心です。見られて恥ずかしい本を並べてあるわけではないですよ。ただ、どんなものを持っているのか観察されると、照れくさいというだけです。ついでに電源のライトが気になっていたプリンターにも覆いをかけたので、きっと夜、暗闇の中でも落ち着く部屋になったでしょう。
一時期、風呂敷を集めていた時期があります。一枚の布が、折り方次第で袋になるのが画期的だと思って、いろいろな大きさを揃えたんです。しばらくは買い物のときに使っていたのですが、最近はもっとコンパクトなエコバックがたくさんありますからね。そちらへ切り替えてしまいました。でも、図書館で紙芝居や大型本を借りるときは、風呂敷が便利だとは思っています。そんなわけで、特大サイズのものはきちんと引き出しにしまい直しました。
それにしても、本棚に布を一枚垂らすだけで、部屋の雰囲気ががらりと変わりますね。季節に合わせて色や柄を変えたら、楽しそうです。近場の百円均一で可愛いてぬぐいを売っていたので、それでカーテンでも作ってみましょうか。
じゃがいもに歴史あり
先日、じゃがいものグラタンを作りました。ホワイトソースは手作りです、とか言ってみたいですが、レトルトのものです。それでも美味しくて、家族にも好評でした。
さて、こんなじゃがいもですが、昔は悪魔の食べ物と言われていた、と本で読んだことがあります。切ったまま放置しておくと、黒っぽく変色するのがいけなかったみたいです。水につけておけば、色は変わらないんですけどね……というのは、今だから言えること。南米から持ち帰った未知なる野菜がそうなれば、当時の西欧人たちは、さぞ恐ろしく思ったことでしょう。
こうして、机上で学んだことと、実際の記憶が結びつくのはとても楽しいです。意識せずに見ている身近なものにも歴史あり。そんな当たり前のことに気付くまでに、私は何年かかっていたのでしょうね。愛用しているパソコンの中身に興味を持てば、コンピューターを作る仕事に、毎日来ている服からお洒落を意識すれば、服飾関係にと、人の道はいくらでも変わっていくのかもしれません。好奇心は人それぞれです。
その後残りのじゃがいもは、煮物になりました。定番料理ばかりなので、そろそろメニューを開拓したいとは思っています。レシピ本でも、見てみましょうか。
ビニールに包まれた新刊書籍
先日、遠出をしたついでに、ちょっと大きめの書店に寄ってきました。いつも行くところとは違うため、どこになにがあるかわからず、店内をうろうろ。やっと見つけたライトノベルコーナーで、新刊を買おうとしたら……。全部、ラップみたいなビニールに包まれていました。気になった初めての作家さんの、せめてあとがきだけでも目を通したかったのに、残念です。その日は冒険する気分ではなかったので、結局購入は諦めました。
商品を買い手に綺麗に届けるためには、こういうこともすべきなのかもしれません。でも私のように、ちょっとどんな感じか見てみたいという人だっていますし、見本誌みたいなものが置いてくれてあればなあ、とは思います。やっぱり、初見の作家さんの作品を、表紙のイラストと裏表紙のあらすじ、そしてレーベルに対する信頼だけで買うのは、よほど前向きな気持ちになっているときでないと、ちょっとこわいです。小説は文章ですから、文体の確認をしなければ。出版されているのだからそれなりの内容だとは思っていても、好みばかりは、どうともなりませんからね。
題名はチェックしてきましたから、近所のお店で探してみることにしましょう。ラップに包まれていませんように。
筆記具いろいろ
知り合いの若い女性が、とても綺麗な文字を書くので、憧れています。そのままを彼女に伝えたら「これは万年筆効果です」と言われてしまいました。たしかに、鉛筆を使うのとペンを使うのでは、見た目も変わりますものね。でも万年筆って、管理とか大変そうな気がして、ちょっと手が出しにくいです。そんな私は、ゲルボールペンを愛用しています。
さらさら書けてインクもたくさん出るから、なんとなく、普段の自分より字が上手くなったような気がします。それを買って以来ご機嫌で、アナログなメモをたくさんとっているんですよ。単純ですね。でもペンを一本買えただけでこんなに楽しいなんて、素晴らしいと思っています。友達が言った効果も、一理ありますね。
そういえば、遠い昔にはつけペンなんてものもあったようです。インクを付けながら書くものですが……と思ったら、現在も使われていましたね。Gペンや丸ペンなどと聞けば、分かる方もいるかもしれません。漫画家さんが使っているものです。
とはいっても、最近の方はデジタル処理をしている方もいるようですから、皆さんが、というわけでもないようです。筆記具にも、時代と用途、あと流行によって、様々なものがあるんですね。
近隣書店の閉鎖につき
本を買う時は通販を利用することが多かった私ですが、先日、どうしてもすぐに欲しいものがあって、久しぶりに書店に行きました。目的の物を探すためには店内を歩き回らなければいけませんから、キーボードを叩いて検索するよりも、多くの時間がかかります。しかし実際に、たくさんのものを見られるのはいいですね。この新刊が出ていたのか、最近じゃこういうジャンルが人気なのかと様々なことに興味が向いて、一気に心が活性化された気がします。
しかし、残念なお知らせもありました。その書店、どうやら近日中に閉店するらしいのです。本屋は薄利多売で経営が厳しいとは言いますが、まさかこんなに身近な場所がなくなってしまうなんて……ショックです。本当に、どんどん減って行ってしまうんです。子供の時は個人経営の店がたくさんあったのに、今はなかなか、思い出せません。
遠方に住む友人は、大好きなお店がなくならないように、せめて自分でできることをと、ネット通販は一切利用しないようです。予約も取り寄せも全部近所そこでするのだとか。立派な心掛けですよね。私も真似しようかなと思いつつ、やっぱりインターネットが楽なので……と、言っていてはいけませんね。彼女を見習いましょう。
ホラー映画を見る方法
知り合いの男性が、金縛りにあったと言っていました。恐ろしい経験ですが、何でもこれは、幽霊体験ばかりが原因でもないのだとか。どうしてか、体が寝ていて脳が起きている状態だと、そんな感じになるらしいです。とても疲れているのに寝つけない夜が時々ありますが、それに近いのかなと想像しています。
子供の頃から、怖い話が苦手です。ホラー映画を見なければならない時は、必ずお風呂もトイレも先にすませますし、本の場合は、絶対夜は読みません。大好きな平安朝、陰陽師の話ですら、必ず昼間に手に取ります。でも、どちらも嫌いとは言いませんよ。得意ではないだけです。
友達は恐怖ものが大好きで、視聴は絶対夜中で、しかもヘッドフォンをつけるのが決まりだそうです。それはほかの家族に迷惑だからでもありますが、その方が楽しめるからでもあるのだとか。勇敢だなあと思います。今は、テレビの映りもどんどん良くなり、画像が綺麗になっていますから、友人くらいこだわれば、映画にかなり、リアリティを感じられるのではないでしょうか。
科学で証明できることが増えてきて、映像は機械で作ることもできます。鬼がいたとされる平安時代の人が見たら、現代日本はさぞ、不思議な世の中なのでしょうね。
笑顔を忘れない
辛い時こそ笑顔を絶やさないようにする努力をしています。とても大変な事だけど、頭をうな垂れて考えている方がどんどん物事が悪いほうに行く気がするし、心の向きも暗くなりやすくなる気がしています。上を向いていれば、何か明るいいい答えが見つかるかもしれないじゃないですか、そうじゃない時もあるだろうけど。英語の世界では元気出してと言う時にChin upというそうです。あごを上げて、が直訳だそうですがなるほどと思いませんか?友達や家族、仕事場の同僚の人、辛い状況の人ほど強がっている人はそう少なくありません。あの笑顔の裏には結構大変な過去を持っていたり、今も問題を抱えている人はたくさんいます。でも泣きたい時はどっと泣いて心の辛さを洗い流すのも大事だと思います。いつまでもだらだら引きずらないようにするのを心がけています。好きな本を読んだり楽しいマンガを読んで笑ったり、楽しい音楽を聞いて気分を高めたり、気分を落とすのも上げるのも心がけ次第だと思うのです。でもどうしようもない時、失恋した時とか誰かを無くした時、そんな時は時間が解決してくれるのを待つしかないとも思います。それでも前向きに考えれるように頑張っています。
本は素敵な贈り物
先日、どこかの雑誌で読んだ記事です。興味深い内容だったのでご紹介します。それは、「人に贈らない方がいいと思うもの」について、著者なりの理由も添えて書かれた記事でした。驚くべきことに、その中に「本」が含まれていたのです。「人から貰う本は、だいたい自分の好みと異なることも多く、読まずに結局売ってしまったりする」というのがその理由でした。分からなくもないのですが、なんだか、うーんと考え込んでしまいました。
それを言ってしまえば、贈り物全般がそれに当てはまりますよね。文房具でも、洋服でも、アクセサリーでも。自分の好みに合ったものだけを貰えるとは限りません。それとも、読書習慣のない人であれば「本を貰っても読む時間がない。ああ、めんどくさい」となってしまうのでしょうか。確かに、一方的な贈り物は贈った相手に負担をかけてしまうこともあるかもしれません。けれど反対に、贈られてみて初めてそのものに興味を抱くということもあると思います。
「普段の自分なら絶対に手に取らないようなジャンルの本を貰った。でも読んでみると意外に楽しかった」ということだってあり得るのです。食わず嫌い、いえ、読まず嫌いは絶対にもったいない。もしかしたらページを捲ったそこに大きな感動が待っているのかもしれませんから。