小さな言葉に親近感

小さな言葉に親近感

本棚に並んでいるコミックスを見て思うのは、大体二種類のパターンがあるなあ、ということです。ひとつは、デザインがほとんど統一されているもの、もうひとつは、文字の配置などは同じだけれど、色合いや一部、描かれているキャラクターなどが違っているものです。最近は、一冊ずつ違う人物がいる場合が多いけれども、昔は、すべて絵柄が繋がっているものも見たような気がします。
もちろん、どちらの方がいいということはありませんよ。どのようなデザインであれ、大好きなコミックスがずらりと並ぶさまは、至福の喜びを与えてくれるからです。ただ、最近はSNSなどの使用により、作家さんと読者の距離が近くなっていますから、「次の巻は何色でまとめようかな」などという言葉を見ると、微笑ましい気持ちにはなります。私達から見れば、特別な人のように思える作家さんたちも、やっぱりそうやって考えるんだな、と思えるのです。
制作者からすれば、そんな当たり前のことを、と感じもするでしょう。しかし通常、完成原稿しか見ていない私には、その日常の一言が、とても新鮮で、親近感がわくのですよ。さて、次の巻は、結局何色になったのかしら。今準備中ということは、少し先には発売ですよね。今から楽しみにしています。

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