料理好きの友人が、レシピ帳を作っているそうです。先日彼女自身が入院したからでしょうね。自分に万が一のことがあったら、家族の誰かが料理をすることになる、その時に見てほしいとのことでした。普段彼女以外が台所に立つことはあまりないらしいので、いざというときに困らないようにと考えたのです。
たしかに、包丁を持つ機会が少ない人にとっては、書店に並ぶどんなに簡単なレシピ本でも、難しいと感じますよね。れなりに経験のある人は手の抜きようもわかるけれど、未経験の人はそれもわからないですし、塩少々の『少々』ってどのくらいなの、ってなってしまいますからね。
その点彼女の作っている物は、塩は何回振ること、などと書かれています。容器によって出方に差があると言ったところで、これなら大抵大きな間違いは起こらないでしょう。それとこれが一番なるほどと思ったのですが、作りながら見られるようにと、クリアファイルに収まっているのです。台所という水場と紙は、相性が悪いですからね……それで私も、慣れない頃は、本のページをぐにゃぐにゃにしてしまっていました。このレシピ帳を使わずにすめばいいとうのが、正直なところですが、友人の気遣いは、尊敬します。
3月31